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借地の承諾料を拒否された場合の対処法

借地権者が建物の建て替えや名義変更を行う際、地主に対して承諾料を支払うことが慣習となっています。

しかし、地主が感情的な理由や、土地の返還を求める意図から、承諾料の受け取りを拒否する事態が発生します。

今回は、借地の承諾料を拒否された場合の具体的な対処法について解説します。

地主が承諾料を拒否する理由

地主が承諾料の受け取りを拒否する背景には、いくつかの理由が考えられます。

まず、建物の建て替えを認めず、借地契約の期間満了を機に更地での返還を求めているケースです。

また、提示された承諾料の金額が、相場や地主の期待を下回っている場合も拒否の理由となります。

地主の承諾を得ずに無断で建て替えや譲渡を強行すると、信頼関係の破壊とみなされ、借地契約を解除される重大なリスクを負うことになります。

裁判所による借地非訟手続き

地主の承諾が得られない場合、借地借家法に基づき、裁判所が地主の承諾に代わる許可を与える制度があります。

これを借地非訟手続きと呼びます。

申し立ての条件

借地非訟は、地主が正当な理由なく承諾を拒んでいる場合に、裁判所が借地権者に代わって許可を与えることです。

建物の建て替えや構造の変更、借地権の譲渡などが対象となります。

裁判所は、借地契約の残り期間や土地の利用状況、付近の土地の利用実態などを総合的に判断し、許可を出すかどうかの判断を下します。

また、裁判所は通常、許可を与える代わりに地主へ支払うべき承諾料を決定します。

承諾料の算定基準

裁判所が決定する承諾料は、土地の更地価格の数パーセントとされることが一般的です。

たとえば、建物の建て替えであれば更地価格の3パーセントから5パーセント程度、借地権の譲渡であれば10パーセント程度が目安となります。

地主が恣意的に高額な請求をしている場合でも、裁判所の手続きを経ることで、法的に妥当な金額で解決を図ることが可能となります。

弁護士などの関与による交渉の円滑化

当事者間での話し合いが平行線の場合、弁護士に依頼することを検討します。

弁護士は、依頼者の正当な代理人として、地主との交渉のすべてを担うことができます。

感情的な対立を和らげ、法的な根拠に基づいた交渉を行うことで早期の解決を目指せます。

また、地主側も、裁判所での手続きを見据えた合理的な判断を促されることになり、早期の合意に至る可能性が高まります。

まとめ

今回は、借地の承諾料を拒否された場合の対処法について解説しました。

地主の拒否によって建て替えや譲渡が滞った場合でも、借地非訟という裁判所を通じた救済措置が用意されています。

自力での解決に限界を感じた場合には、弁護士へ相談してください。

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太刀掛 祐一Yuichi Tachikake

大阪弁護士会(49930)

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経歴

神戸市出身

homestead high school 卒業

慶應義塾大学 法学部 卒業

神戸大学法科大学院 卒業

弁護士登録

事務所概要

名称 美並・太刀掛法律事務所
弁護士 太刀掛 祐一(たちかけ ゆういち)
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